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再発 自然気胸 [日常]

対処療法でドレーンを刺して治療後、約3週間後に、海外出張が控えていました。

手術後、通院時に、医師に確認したところ、「お勧めはしませんが、まあ大丈夫でしょう」という事で特に止められる事は無かったので、キャンセルはしないで渡航することにしました。

行きの便はなんとも無かったのですが、帰国便で、再発しました。高度が上がると、大気圧が下がります。機内の気圧は、850hPa(ヘクトパスカル)程度に加圧してあります。健康な人間であれば地上の気圧に比べると1割弱低いこの気圧でも問題ありません。

気胸の場合は、話が違ってきます。それは、周囲の気圧が普段よりも低くなると、肺についている気泡(ブラ)が徐々に膨らんできます。そして、閉じられた肺胞の内部で気泡(ブラ)が膨らんでいくために、肺の膨らみを圧迫する様になります。

このために、本来の肺活量を確保出来なくなり、呼吸が苦しくなってきます。私の場合は、右側の肺が圧迫されていて、後日、入院前に、レントゲンを撮ったら、肺が1/3程度に縮んでいました。

帰国便は、ワシントンD.Cからダラスまで国内線、ダラスで乗り換えて成田に向かう便に乗り換えます。空港では何ともなかったのですが、ダラスを飛び立って高度を上げて上昇して水平飛行に移り、しばらくして機内サービスが始まった時に、息苦しさを感じました。

席に座っていたのですが、息苦しさが続きます。息はしているのですが、急に肺が圧迫されて縮んだために、血中酸素濃度が下がったんだと思います。機内サービスどころではなく、シートベルトを外しましたが変わりません。冷や汗が出てきてあまりの苦しさに体をよじります。取り敢えず、トイレにいき、ズボンのベルトを緩めました。身体を圧迫しているものをなるべく緩めるようにします。

しばらくトイレで腰掛けますが直りません。じっとして居るのですが、非常に苦しくとても10時間のフライトに耐えられそうにありません。これは、乗務員に事情を言うしかないかないかと覚悟を決めて、席に戻りました。すると、ズボンのベルトを外した状態で、立ったことが幸いしたのか、呼吸が楽になりました。

今思えば、ベルトを緩めて、お腹が解放されたお陰で、肺の下部の横隔膜が下がり、肺が若干膨れる様になったためだと思います。

無事に帰国しましたが、日常生活の中で、肺が縮んでいるため、ちょっとした坂道を登ったり、長時間歩こうとすると息切れがする様になりました。あまりの息苦しさに、携帯用の酸素缶をAmazonで購入して持ち歩くほどでした。

後日、日常生活に支障をきたして居るために、通院して診察をうけることにしました。
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